安全・安心で豊かな未来社会の実現へ向けて。
弊社は行政のパートナーとして我が国の社会資本や公共事業整備における重要な役割を果たしてきました。 今後、社会資本整備を取り巻く社会・経済環境は大きな転換期を迎えますが、このような時代においてこそ「安全・安心で豊かな未来社会」の実現に向け、より一層重要な役割を担う必要があります。
建設コンサルタント業は、これまで発注者の業務を補助する役割を担ってきましたが、近年では事業評価やフィジビリティスタディ等の発注者を支援するパートナーとしての役割が増大しており、発注者にとって必要不可欠な存在になっています。
近年の想定を超えた規模の自然災害が多発する中で、安全・安心な国土を守るための真に必要な公共事業の見極めが求められています。 一方、少子高齢化等の社会構造の急激な変化に対応するべく、予算執行の重心が福祉等の社会保障関連事業へシフトしており、厳しさが続く国家財政のもとで公共事業の全体枠の見直しが進んでいるのが現状です。
このような状況下で、行政にはますます計画立案能力や公共事業に対する国民の合意形成能力等の高度な技術力が必要とされていますが、企画・構想・計画から事業完成・維持運営までのプロジェクト全体の事業執行に建設コンサルタントが総括的に係る機会はまだまだ少ないのが現状です。今後、発注者や施工者に加えて建設コンサルタント業が公共事業の遂行を主体的にマネジメントする役割を担う必要があると思われます。
そのためには、建設コンサルタントが公共事業の遂行に直接参画する仕組みを発展させ、さらに多様な役割分担に対応できるよう、専門技術力を中心として求められる技術や能力を備えていくように心がけます。
我が社は社会資本整備の事業において、発注者の補助者の立場から設計者としての自立を果たし、補助から支援へと役割を拡大し、社会資本整備の調査・設計に携わる我々建設コンサルタント業は、改めてその職務を自覚し、これからの未来ある社会の実現に全力で貢献してまいる所存です。